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こんにちは!教育ニーズを探すため、現在インドネシアで奔走中の坂井健です。

前回の記事ではニーズを探すため、自分の足を使って各地に飛び回った経緯をお話ししました。今回はその後、同じe-Educationの仲間が活動しているフィリピンについてのお話しをしたいと思います。

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他のプロジェクトを見学にフィリピンへ

7月の下旬、僕がいたのはインドネシアではなく、フィリピンでした。

VISAの関係で、インドネシアを出国しなければならなかったからです。一時出国先として僕が向かったのは、フィリピンの首都マニラ。ここを一時出国先に選んだ理由は、e-Educationの仲間がフィリピンのマニラとミンダナオにいたから。

タクシー運転手に騙され、お金をぼったくられるというフィリピンの洗礼を浴びて落ち込んでいた時、マニラプロジェクト担当のアキが「お?もしかして、たけるくん?」と顔を出しました。

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マニラプロジェクトのリーダーあき

マニラでは同じe-Educationの仲間である、アキがプロジェクトを回していました。僕がマニラを訪ねたときは、フィリピン大学の入試まであと2週間という追い込みの時期。そんな時期だけに、アキも特別テストを実施したりと、多忙な毎日を送っていました。

そんな中でもどこに問題があるかを整理し、Facebookなどを駆使して解決策を見出すアキの姿勢は、非常に学びとなりました。

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左からミンダナオパートナージョジョさん、僕、プロジェクトリーダーのたてあきさん

ミンダナオで見た先生たちの覇気

マニラに2泊した後、僕が向かったのはフィリピンの南部ミンダナオ島。こちらもe-Educationの仲間であるたてあきさんがプロジェクトを回していました。

僕がミンダナオに着いたとき、たてあきさんはミンダナオ島の大きな町、カガヤンデオロからバスで2時間、船で1時間のところにあるカミーギン島という小さな島で会議をしていました。

僕が学校に着いたとき、たてあきさんがひょこっと顔を出して「おー、たけるじゃん!」と声をかけてくれました。当時、ミンダナオプロジェクトは先生の撮影が始まったところで、僕はたてあきさんが先生を撮影してるところを見学させてもらいました。

到着して2時間くらい経つと、撮影する予定の先生が学校に到着し、そのまま撮影に入りました。

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ミンダナオで撮影していた物理の先生

僕がミンダナオで最初に感じたのは、先生がやる気に満ちているということ。ミンダナオのパートナーであるジョジョさん、当日撮影に協力してくれた学校の先生、みんなで良いDVDを作って生徒に届けようという一丸の意識を持っていたのです。

それはもちろん先生のやる気も凄かったのですが、現地で頑張っているたてあきさんのモチベーティングの上手さなども際立っていました。

現地は自分の目で見てみないとわからない

今回フィリピンに実際に行って学んだことが、2つあります。

1つは、実際に足を使って現地に行くことが大切だということ。e-Educationでは毎週末に報告書を提出することになっています。どんなことをして、課題は何で、今後どうしていくかを書いて提出するので、他国でやっている活動がわかるようになっています。

この報告書は、プロジェクト担当者全員が見ることができる仕組みになっているため、僕もフィリピンがどのような状況かは把握しているつもりでした。

しかし、その予想は良くも悪くも外れていました。各国のプロジェクトリーダーは、それぞれの熱い想いを持ってプロジェクトを動かしています。

何かが動き始めるときの緊張感、笑いあっているときの穏やかな雰囲気、壁に当たっているときの悔しい気持ち。そういう想いは現地に行って、肌で感じて、初めて伝わってくることを改めて痛感しました。

2つ目は、どこの国も壁にぶつかってはそれを乗り越えの繰り返しであるということ。マニラは入試直前というまさに壁にぶつかっているところ。現地で色々な工夫を凝らしているところを目の当たりにしました。

ミンダナオは大きな交渉がひとまず済んで、壁をちょうど乗り越えたところ。両プロジェクトリーダーとも壁をどうぶち破るか、またどうぶち破ってきたかを話しあったりもしました。壁にぶつかっていたのは自分だけではありませんでした。

ジャカルタの空港に降り立ったとき、期待していた看護士のニーズが弱くてメソメソしていた自分はもういませんでした。ふりだしに戻ってしまいましたが、大丈夫。違う国でも同じ仲間が頑張っていたから。

寄り道〜新興国の首都、マニラとジャカルタ〜

インドネシア首都ジャカルタとフィリピンの首都マニラ。この2つの都市は多く点で似通っていると思います。

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僕が空港からタクシーに乗って20分ほどたつと見えてきたのは乱立された高層ビル。マニラもジャカルタ同様いわゆる新興国と言われる国です。乱立する高層ビルはまさにマニラの発展を象徴していました。

しかし、そこからまた10分ほどタクシーを走らせると、今度見えたのは貧しい人が住んでいる地域。そこには、ぼろぼろの服を着た子どもたちが走り回る光景がありました。たった10分の間に、発展を象徴していたビル群は彼方に消え、その代わりにスラムが現れました。

この時思ったのが「マニラとジャカルタは似ている」ということ。ジャカルタも栄えているところから少ししたところにスラムがあったりします。

外から見ると発展しているように見えるマニラとジャカルタ。その影には、こういったスラムもあるのです。本当の発展をするためには、こういった影に目を移し、問題を現地で一緒に考える事が大切だと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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