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皆さんこんにちは。ルワンダでe-Educationプロジェクトを進めているドガです。

前回の記事では、現地メンバーとのチームミーティングを行い、将来よりも『今』を見据えるべきだと再認識したことについて、書かせて頂きました。

このミーティングが開かれたのは10月中旬に差し掛かったところ。

実は、少しプロジェクトが落ち着いてから僕は、ルワンダでe-Education関連の別プロジェクト『DELL Education Challenge 2012』という国際コンペに向けた準備をしていました。

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突然の電話

全体チームミーティングを重ね、ようやく実施体制が固まってきました。

11月中旬のルワンダの高校卒業試験(大学入学試験)までに、現地メンバーが毎週実施校5校舎に出向きます。その週の終わりににチーム全体でミーティングを実施し、フィードバックを出し合っていこうとメンバー全員で決めました。

僕のやるべきことは沢山あります。平日は実施校の現状を見て回り、それ意外の時間を活用して財務関係(予算表作成など)の整理や同業者とのミーティングなど、毎日何らかの予定が入っていました。

しかし、プロジェクト開始までの交渉をしていた時期に比べると、少し自分の時間が出きたのも事実。そんな中、突然e-Education共同代表の税所篤快(以下、アツさん)から電話がかかってきました。

全く意味が分からない!

アツさん:「ドガくーん、元気ー?あのさー、今度またDELLのコンペに出ようと思ってるんだけど、プロジェクトページのとこ見直してくれない?ガザでいこうと思う」

ドガ:「・・・What!?」

アツさん:「後でリンク送るねー。じゃまた連絡してー。後、これ締め切り来週だから(笑)」

プツ。プー、プー、プー・・・(電話が切れる音)

ドガ:「ちょ・・・What!?」

送られてきたリンクを開き、少し調べてみると、ようやくこの電話がどういうことだったのか分かりました。

いざ、体制を変えてリベンジ!

2012年e-Educationは、DELL社が主催する「ソーシャルイノベーションチャレンジ」という国際コンペに出場しました。

アイデア、既に実行中のプロジェクト、社会(主に途上国)にインパクトを与えるものなら、学生であれば誰でも応募が可能。「e-Education in 5 continents」というタイトルでe-Educationも応募し、ファイナリストに選ばれることができました。

ちなみに、世界中から90ヶ国、2万人弱の学生が応募し、約2000チームの中から5チームだけがファイナリストに選ばれます。

1位の賞金は5万ドル。これを獲得するつもりでテキサス州・オースティンでの本大会に出場。しかし、残念ながら入賞はできずに終わりました。

参考:世界1800組でトップ5入り、デルの社会起業家コンペで特別賞

そして2012年度末、この「ソーシャルイノベーションチャレンジ」の今度は”教育版”「DELL Education Challenge」が開催されることになり、そこでe-Educationで再アプライして、リベンジしよう、ということだったのです。

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ファイナリストたち
Photo: dev.goverb

ガザプロジェクトで再チャレンジ!

前回大会では、「五大陸ドラゴン桜」と称し、e-Educationのこれまでの数カ国で踏んできた軌跡で勝負しました。今回のコンペでは、他のチームがやってなさそうな、e-Educationの最危険地域である、パレスチナ自治区・ガザでのプロジェクト一つに絞って参加することに決定しました。

前回負けた敗因の一つに、審査員がプロジェクトを包括的に見ることができなかった、ということがあると思いました。5大陸(複数国)でのプロジェクトは全てニーズや解決策が異なっており、審査しにくかったかもしれない、とみたのです。

そこであえて特殊性を出し、今回はガザでのプロジェクトに特化しようと決断。その時は、ちょうどガザへイスラエルから攻撃を受けていた真っ最中で、「そんなところでのプロジェクトって!?」ということで審査員の目を引く事ができるとも考えました。

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そして気付いた最大の問題

とりあえず、コンペでの審査方法、e-Education内で分かっているガザプロジェクトについて調べ、数日後アツさんとスカイプをしました。

ドガ:「とりあえずどんなことをやればいいのかは分かりました」

アツさん:「オッケー。大体伝えたいことはプロジェクトページに書いといたから、ドガくんがそこから思うように変えていいよ」

ドガ:「あ、はい・・・それでなんですが、僕ガザとか行ったことありません!」

アツさん:「大丈夫、俺はあるから(笑)」

[中略]

ドガ:「分かりました、とりあえず僕の方で直せるだけやってみます」

行った事も無い国でのプロジェクトの説明は、正直とても難しかったのですが、「リベンジ!コンペ!」ということでなぜが僕はその時かなり燃えていました。そして、(これも作戦だったのか)ほぼ投げやりな感じでアツさんから今回のコンペの話を受け、ある意味「勝たねば!」という勝手なプレッシャーも感じていました。

審査プロセスとして、まず「DELL Education Challenge」のウェブサイトに応募したいプロジェクトの内容を載せます。そこで第一審査で半分以上のチームが切られ、セミファイナルステージに向かうために、プロジェクトページにさらにプロジェクト動画・ロードマップ・5つの質問を足します。

そして、5チームがファイナルへ進むことができます。最初にアツさんからもらったリンクは、アツさんがガザプロジェクトに関して伝えたいことが箇条書きでウェブサイトにアップされている状態でした。

「俺が審査員だったらたぶん最初で落としてる・・・」

アツさんは当時忙しく、また英語でのプロポーザル作成には自信があったので、できる限り直せるところだけ直そうと思いました。

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予想以上に難しかった”プレゼンテーション”

第一審査は、このプロジェクト紹介ページで全て決まります。おまけに、e-Educationは今回が2回目の応募となるので、主催者・審査員側は、ある程度のレベルアップを求めてきていたでしょう。

要は、これもプレゼンテーション。どれだけシンプルに問題&解決策を提示することができるか。話すプレゼンテーションの、ウェブバージョンです。

しかし、紛争地域・ガザの複雑な問題や、プロジェクトの中身など、センシティブな面も含まれ意外と手こずりました。ふと、他のチームのプロジェクトチームのページを見ていると、僕はあることに気付きます。

ガザプロジェクトの詳細と、第一審査の結果については、また来週お話させて下さい!

ありがとうございました。


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