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皆さんこんにちは。e-Education Projectルワンダ代表のドガです。

前回の記事では、DELL社の国際コンペでファイナル進出が決まったことについて書かせて頂きました。

実は、e-Educationの他にも、いくつか現在僕は東アフリカ・ルワンダで事業を行っており、この記事ではそのうちの2つ、農業と運転免許プロジェクトについてお話させて下さい。

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1. 教育だけじゃない!

時は2012年10月末。e-Educationプロジェクトは、現地メンバーがガンガン進めてくれており、僕も毎週実施校者に自ら足を運んでいました。毎週日曜日に行なわれる全体ミーティングでは、メンバーそれぞれが意見をぶつけ合い、僕の役割はもはやモデレーターと化していました。

ルワンダプロジェクトの将来を考えなければならない時期でもあったために、僕は毎日とにかく人に会っていました。教育関係者に限らず、保険・会計・農業・ジェンダーなど、様々な業種の人々と会い、話しアフリカの現状と、今後の可能性について教授して頂いていました。

そんな中、僕はアフリカで最大の「農業セクター」関係者と話をする機会がありました。ルワンダはIT立国という目標を掲げていますが、やはりここはアフリカ。国民全体の70%以上が農業系の職に就いています。

「国はITを全面に押し出して経済成長していきたい。しかし未だに農業立国で、ITは雇用を生み出しにくい。だったら農業とITをかけて何かできないだろうか?」

ふとそんなことを考えていました。

何かアイデアが浮かぶ度にメモしていきました。全く違うセクターの人と会う度に、やってみたいことが増えていきます。

その時は、農業分野で僕の人生が大きく左右されようとは思いもしませんでした・・・。

2. 交通事故が多い!?

それからもう一つ。

ルワンダでは、他の途上国と似た様に「モト」と呼ばれるバイクタクシーが頻繁に町で出回っており、僕も時間が無い時は使っています。

しかし、運転が荒く、首都には信号があるのにやたらと事故が多いです。これは特に人口が密集した都市部での大きな社会問題となっていました。ちなみにルワンダはアフリカ一人口密度が高い国としても知られています。

そこである日、某国際機関の専門家の方と、ルワンダの教習所へ見学に行ってきました。運転免許の取得試験の形は日本と似ており、まずは筆記試験(セオリー)、そして実技試験があります。教習所もあり、試験もちゃんとあるのに、なぜここまで交通事故が多いのでしょうか?

理由は簡単でした。この筆記試験、たった10問の選択問題を、約20分で行い、終わりです。さらに、全国から集められた試験を、首都キガリ一カ所に集めて採点するため、合否が出るまでに最低1ヶ月、平均で1ヶ月半かかります。

「効率が悪過ぎる・・・」

素人目線でもそう思いました。途上国の社会問題ではよくある、「根本のインフラが成り立っていない、表向きだけの制度」でした。

e-Educationは、DVDを提供するのとは別に、ウェブ上で生徒が過去問にアクセスできたり、先生同士がコミュニケーションをとれたりできるウェブアプリケーションを実施校1校舎でトライアル導入していました。

同じように、試験も教習上のパソコンで実施できるようにし、採点もトイフルのようにパソコンでオートマチックにできないか。こうすれば選択試験も数を増やし、格段に効率化させることができると思ったのです。

これも、またやりたいことリストに追加されました。

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モトドライバーたち

さぁどうなるルワンダ滞在残り1ヶ月

僕のルワンダでの予定滞在期間も残り1ヶ月となってきましたが、新たにやってみたいことが数個。e-Educationのマネージメントも大変で、今後のことも考えていかなければならないのに、人生全くどう転がるか分かりません。

とにかく今は目の前のことに集中し、きっちりと優先順位を付けて時間を有効に活用していきたいと思います。途上国の問題が目の前にあるのに、それらを看過することは僕にはできません。一人でできないから仲間を呼んでチームをつくるのです。

このように、無意識のうちに自分の解決したいことに対して足を運んでいる、所謂ワクワクです。それが途上国に僕が惹かれる一番の理由かもしれません。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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