山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、中学卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の中学が80%を超えるにもかかわらず、農村部の学校では約30%と、生まれ育った場所を理由に将来が制限されてしまっている現状があります。
e-Educationは、農村部の生徒が学習しやすいようにネパール語での映像授業を制作、提供し、生徒が「いつでもどこでも何度でも」学習できる環境をつくり、誰もが夢や目標に向かって前向きに努力していける社会を実現するために活動しています。
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これまでの実績
ネパールプロジェクトは2015年から始動しています。同年4月に発生したネパール大地震の被害の大きかったカブレ郡への映像授業提供を始めました。2016年から初代インターン生を派遣し、マクワンプール郡への映像授業の提供へと拡大しました。
これまで800名の生徒へ映像授業を提供し学習支援を行ってきました。2017年よりJICA草の根技術協力事業の採択を受け、さらなるプロジェクト拡大に向けて取り組んでいます。
今後のプロジェクト計画
本年度までのプロジェクトを通じて、パイロット校における教育課題が数学であることが判明しました。パイロット校の一つであるカブレ校では、中学卒業試験(SEE)不合格者は全て数学の点数が足りずに不合格だったことが判明し、他の地方公立校においても同様の結果となっています。
これを踏まえ、e-Educationは数学力の向上へ更に注力します。具体的には、SEE合格に不可欠な数学の映像教材を追加作成し、カブレ郡やマクワンプール郡をはじめとした各地域におけるパイロット校における映像授業の活用モニタリング、及び他校で活用されるためのガイドラインや教員研修を行う予定です。
インターン生が取り組む業務
- カブレ郡、マクワンプール郡のパイロット校における教師のサポート
- 現地の学習環境改善のため施策実施やモニタリング活動計画の策定
- 他の学校へ提供拡大するためのガイドライン作成、教育局との協議、教員研修の企画・運営
- 現地パートナーKids of Kathmanduとの連携、及び他のNGOとの連携による活動拡大
得られる経験やスキル
- 途上国の教育支援とは何なのかを深く考える経験
- 農村部のリアルな生活を通して途上国の実態を深く理解できる
- 汎用性のある教育支援モデルとは何かを考え抜き、実行に移す力
- 現地NGOや学校の教師を巻き込み動かしているリーダーシップ
- 行政や国際開発機関等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力
どういった学生にオススメか
- 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
- 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
- 途中で投げ出さない人
- 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
- 教育を通したビジネスに関心がある人
- 英語でのコミュニケーションに不安がない人
途上国への熱い思いをもった方、ご応募お待ちしております!
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