「ペニテンテ」
スペイン語で、とんがり帽子をかぶった懺悔する聖者を指す言葉です。
ただ、今回ご紹介するのは聖者ではなく、氷の柱。白いとんがり帽子と刃のように尖った氷が似ていることから「ペニテンテ」と呼ばれています。
南米最高峰「アコンカグア」で発見された壮大な景観をご紹介しましょう。
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南米最高峰に咲いた、白い氷の華
「アコンカグア」の標高は7,000m。チリとアルゼンチンにまたがるアンデス山脈のうち、アルゼンチン側にある南米最高峰の山です。
傾斜が緩やかで登山しやすく、毎年世界中から登山家がやってきます。美しい雪の草原に囲まれながら山を上るルートは、南米の中でも人気が高い登山スポットです。
そこで発見された「ペニテンテ」。針のように尖った氷が、花のように当たり一面に広がり、太陽に照らされて輝く氷は、まるで宝石です。
「ペニテンテ」は高さ数センチのものから、高いもので6メートルにも及びます。太陽によって溶け出した氷や雪が、再び冷気を帯びた風にあおられることで先端の尖った帽子のような形状となります。
もちろんどこでも氷の華ができるわけではありません。標高4000m以上、気温が常に氷点下、太陽の光りが良く当たる場所、といったようにいくつかの条件が整わないと「ペニテンテ」は作られないのです。
ただ、どうやって形成されるか詳しい条件はまだ解明されていないとのこと。見ることができるかは運により、見た人は幸運と言って良いでしょう。
南米最高峰に咲く、白い氷の華。できることならぜひ一度見てみたいですね。
(photo: Penitentes | Flickr)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
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第91問は、こちらの写真。水底の岩の形がくっきりと分かるほど透明な湖。この絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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