2013年1月16日、途上国メディア「トジョウエンジン」はスタートしました。
NPOのウェブメディアとして、途上国というまだまだ情報発信が不足しているジャンルということもあり、試行錯誤と挑戦が続いた1年でした。
この記事では、主に編集を担当していた僕(佐藤)が1年を3つの数字をもとに振り返りたいと思います。
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「記事本数」「体制」「読者数」で振り返る
「途上国のイメージをもっと豊かにするウェブマガジン」としてスタートしたトジョウエンジンでは、最初は1日2記事を目標に更新をしていきました。
そして、4月には1日3本、8月には1日4本、11月には1日5本近くのペースで途上国や新興国にまつわる記事をアップしています。
ではでは、以下、「記事本数」「体制」「読者数」の3つの数字をもとに振り返っていきましょう。
1. 記事本数=約1200本
今年1月にスタートしたので、正確にはまだ1年経っていませんが、今年だけで1200本ほどの記事を更新することができました。
当初のカテゴリーは3つ。e-Educationの途上国での活動連載中心の「ドラゴン桜」、途上国の課題を解決するアイデアや取り組みを紹介する「グッドアイデア」、世界のワクワクするような絶景や海外の文化、旅行などに関して発信する「ワンダーライフ」です。
そして、10月からはビジネスや企業、開発関連のコンテンツを扱う「ビジネスウェーブ」というカテゴリーを設置し、途上国についてより幅広くお伝えすることができるようになりました。
このようなカテゴリーの追加によって、記事数もさらに増やすことができたのです。もちろんカテゴリーだけが理由ではありません。トジョウエンジンに関わってくれる方々も増えたことが大きかったです。
2. 体制=30名
トジョウエンジンはe-Educationのウェブメディアとしてスタートしました。当初は団体内のメンバーで更新をしていましたが、徐々にライター募集をすることに。
いまでは外部ライターさんが10名ほどいるので、総勢30名ほどの体制となって、トジョウエンジンの発信ができています(ライター一覧はこちら)。
一番最初に参加していただいたライターさんは岡本佳奈子さんでした。インドの芸術祭「ウォールアートフェスティバル」や農村部の女性を支援するソーシャルプロダクツ 「メコンブルー」の記事などアートや女性といったジャンルを中心に書いていただきました。
その後、大きくライター募集をしたところ、井上佳奈恵さん、川上真澄さん、清水謙さん、横山英里さん、小島卓己さん、花口大輝さんに関わっていただけることになり、メディアの発信体制として大きく前進したのです。
井上さんには主にタイのコーヒーチェーンのアプリ「Drive Awake」やアフリカの動物保護アプリ「Instant Wild」などのITやアプリに関する記事を、川上さんには「六花亭×AAR JAPAN」やチャリティーサンタの記事など国内のNPO/NGO関連の記事を書いていただきました。
清水さんには途上国の電気不足を補うかもしれない画期的なライト「GLOW」、横山さんにはケニアの水と教育の問題にアプローチ学校「WATERBANK school」の記事を、小島さんにはメガネブランド「WarbyParker」やワインで動くインテル製コンピューターなど幅広い記事を書いていただきました。
花口さんにはハンス・ロスリング「地球規模の人口増加について」や途上国最高の教育機関「裸足の大学」、超安価でシンプルな保育器「Embrace」などTEDに関する記事も多くお願いしました。
その後、よくトジョウエンジンを読んでくださっていた大久保彩乃さんにも参加していただき、途上国×女性についての記事を執筆していただいたり、フリーライター・翻訳家の継田理恵さんには「ピープル・ツリー」や「skin PEACE」の途上国支援プロジェクトを書いていただきました。
そして12月にはベトナム在住で『べとまる』というベトナム紹介ブログを運営しているネルソン水嶋さんには、「ベトナムではバイクが多いと聞くので、実際に数えてみた。」という記事を寄稿いただき、トジョウエンジンの幅が広がったことは間違いありません。
今年は、国内外の様々な学生・社会人の方にライターになっていただきました。どのライターさんも丁寧に個性も交えて記事を書いてくださったので、とても編集が楽しかったです。来年はどんなライターさんが加わり、メディアをつくっていけるのかワクワクしています。
最後に、「NPO」が運営する「途上国」という分野のウェブメディアがどれだけ読まれたのかを振り返ります。
3. 月間読者数=5万人
記事を書いたときの月間読者数(ユニークビジター)は5万人ほどでしたが、いまは6万人近くまで伸びています。
しかしながら、途上国や新興国、NPO/NGOに関わる方々はもっともっと多くいるので、まだまだ届いていない人にどのようにコンテンツを届けるのかが重要なポイントになっていきそうです。
現状はまだ少ない数字ですが、来年以降、この数字を何倍にもしていけるように編集部で楽しく考えていきたいと思います。
圧倒的なNPOのコンテンツマーケティング事例に向けて
以上、3つの数字を通したトジョウエンジンの紹介でした。
まだスタートして1年という若いメディアですが、NPOのコンテンツマーケティング事例としても紹介されるようになりました(下にあるスライドの15ページで紹介されています)。
2014年 最も習慣化したい5つのITトレンド – What’s Hot in 2014 NPO x IT from Takahiro Kasahara
来年は、カテゴリーも増やし、連載の種類も増やし、ライターさんも増やし、記事本数も増やしていきます。数字にももう少しこだわって、さらにパワーアップしたトジョウエンジンをお見せできそうです。
ライター募集も常にしているので、「NPO」「途上国」「メディア」などに関心が重なる人はぜひ一緒にメディアづくりをできたらと思っています。
「NPO×コンテンツマーケティング」事例と言えば、「トジョウエンジン」となるよう、ますます気を引き締めて更新していきますのでよろしくお願いいたします!
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